あ い さ つ 栃木県高等学校体育連盟 会長 大牧 稔 平成29(2017)年3月27日に那須町で発生しました雪崩により、講習会に参加していた高校生7名と教員1名の併 せて8名の尊い命が失われたあの痛ましい事故から9年が経過しました。御遺族の皆様にはいまだ大きな悲しみの中 で、いたたまれない日々を送られていることとお察し申し上げます。亡くなられた方々に対し、改めまして御冥福を お祈り申し上げますとともに、御遺族の皆様に心よりお詫び申し上げます。 高体連は県と共に賠償責任を負い、今後引き続き対応していくこととなりました。我々高体連といたしましては、 今後二度とこのような事故を起こすことのないよう、各専門部との連携をより一層強化し、安全管理の徹底に努めて 参る所存です。 さて、今年度を振り返ってみますと、2025年は広島県、鳥取県、島根県、岡山県、山口県の中国地域を中心として、 一部の競技は北海道、福島県、和歌山県で「輝け君の青春 刻め努力の軌跡」のスローガンのもと「開け未来の扉 中国総体2025」が開催されました。総合開会式には参列競技として陸上競技の代表選手が集い、本県からは白鷗足利 高等学校・さくら清修高等学校の陸上競技部の選手たちが、堂々たる姿で入場行進の大役を務めてくれました。開会 式では、皇族の秋篠宮ご夫妻のご臨席を仰ぎ、厳かな雰囲気の中で式典が執り行われ、その後、広島県内の高校生が おもてなしの演技・演奏などで会場を大いに盛り上げ、選手にエールを送り、高校生の熱い戦いの幕が開かれました。 本県代表選手は、夏季競技の個人競技で、陸上競技女子100mハードル走で白鷗足利高校の石原南菜選手が大会新記 録で優勝、また、水泳競技100mバタフライで佐野日大高校の後藤結愛選手、ボクシング競技男子ライトフライ級で 白鷗足利高校の小林栄絢選手、ウエイトリフティング競技女子49kg級スナッチで小山西高校の酒井心音選手、フェ ンシング競技男子エペで栃木商業高校の中浦秀哲選手がそれぞれ見事優勝を果たし、本県から5名の高校チャンピオ ンが誕生しました。それ以外にも多くの本県代表選手たちが全国の舞台で躍動する姿は大変頼もしく映りました。 一方で関東大会に目を向けますと、今年度本県では「陸上競技」・「ラグビーフットボール」・「レスリング」・「ウエ イトリフティング」・「アーチェリー」の合計5競技が開催されました。該当競技の各専門部の皆様におかれましては、 数年前からの様々な準備のご苦労を経て、当日の大会運営にも大変ご尽力いただきましたこと、改めて御礼申し上げ ます。関東大会での競技成績については、団体でラグビー、弓道男子、自転車競技男子、ボクシング女子、ホッケー 男女の5競技で優勝を果たし、個人では、陸上競技、ボクシング、水泳競技、スキーの5競技延べ19名の選手が優勝 するという輝かしい成績を収めてくれました。 さらに、冬季に入り、令和7年12月から令和8年1月上旬に、大阪府東大阪市花園ラグビー場でラグビー競技の全 国大会が、また、令和8年1月には、本県(宇都宮市・日光市)でスケート競技のインターハイが開催されました。 特に、本県開催となったスケートインターハイにおきましては地元高校生や教職員の皆様のご協力も得ながら成功裏 に終えることができました。翌2月には、スキー競技のインターハイが長野県で開催され、今年度は全ての競技でイ ンターハイが無事に執り行われました。競技成績は、地元声援の後押しを得て、アイスホッケーで日光明峰高校が3 年ぶりにベスト8進出、スピードスケートで宇都宮女子高校の上林舞子選手が8位となり、県勢33年ぶりとなる入賞 を果たしました。また、スキー競技において、足利大学附属高等学校の大貫詩旺選手が女子大回転で2年連続の3位 となるなど、スキー競技は昨年に続き、本県選手が表彰台にあがる素晴らしい活躍を見せてくれました。 また、全国定時制通信制体育大会での活躍もめざましく、団体において、ソフトテニス女子団体で栃木県選抜(科 技宇・学悠館)チームが熱戦を制し見事3連覇を成し遂げました。個人では、柔道女子52kg級で宇都宮高等学校通 信制の高橋愛來さんが昨年準優勝の雪辱を果たし、見事優勝いたしました。大会での結果はもとより、選手一人一人 が最後まで決してあきらめることなく努力してきたことに対して健闘を讃えるとともに、御指導に当たられた先生方 にも改めて敬意を表し、感謝申し上げます。 その他、全国高体連主催の第60回全国研究大会は、「常識をアップデート!~部活動の新たな視点を探る~」のス ローガンのもと、愛知県名古屋市で開催されました。全国的にも、部活動の地域移行に向けて山積した課題解決に試 行錯誤しながら進めていかなくてはならない現状の中で、学校部活動の在り方が問われています。本研究会では、全 国、世界で活躍するアスリートの発掘育成の基盤として高体連の役割の大きさについて確認してまいりました。 今後とも、本連盟では生徒たちの健全な成長と競技力の向上、併せて競技運営における安全管理の徹底に向け、組 織を挙げて全力で努力して参る所存ですので、関係機関・団体の皆様方には、特段の御指導、御支援を賜りますよう お願い申し上げます。結びに、高体連の活動に深い御理解をいただいております栃木県教育委員会並びに機関誌発刊 にあたり御協力いただきました編集委員をはじめ、各専門部関係の皆様に対しまして心より感謝申し上げます。
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